心の健康づくりを推進する倉敷市では、精神障がい者への理解を深め、地域と行政との橋渡し役を担う市民サポーターを育成するための養成講座を開講しました。
去年の３月に倉敷市精神保健福祉協議会から「精神保健福祉に関るボランティアの育成が急がれる」との答申を受けた倉敷市は、平成２２年度から「くらしき心ほっとサポーター」を設置することになりました。養成講座は、行政と一緒になって心の健康づくりを推進し、精神障がいへの偏見や差別を取り除く啓発活動をする市民を育成するものです。受講者は、地域と行政との橋渡し役を担うことから公募ではなく、市内５地区の社会福祉協議会、愛育委員、民生委員などから推薦をうけた市民です。１８人の市民が受講した第一回の講座では、川崎医療福祉大学の岡田喜篤学長を講師に迎え、現代の人間社会における障害とは何かについて学びました。養成講座は３月１７日まで７回開かれ、５回以上受講した人は、それぞれの地域で「心のサポーター」として普及・啓発にあたることになります。なお、倉敷市では、今後、数年間で市内の小学校区をメドに２人から３人の「くらしき心ほっとサポーター」を設置していく方針です。
