春の観光シーズン真っ只中。年間およそ３４０万人の観光客が訪れる倉敷美観地区では、観光客の注目を引こうとあの手この手のアイデア商品が登場しています。最新のお土産事情を取材しました。
倉敷の観光キャラクター「シラカベーノ」氏。イタリアからやってきた倉敷No１のモテ男だそうです。そんな彼を前面に押し出した倉敷の新しいお土産が誕生し、このほど、倉敷美観地区でＰＲ作戦が行われました。
新しく開発された商品は、ステッカーやストラップ、クリアファイルのほか、オリジナルのパスタスナックなど全部で６種類です。特に、オリジナルのパスタスナックは、倉敷の人気イタリアンレストランとのコラボ商品です。
カリッとした食感が特徴のパスタスナックにオリジナルの「ナポレターノソース」をコートしたスナック菓子です。箱の中には、小袋が８袋入っています。
発売初日には、サンプリング調査が行われ、観光客へ新商品の味を確かめてもらいました。
観光客からの反響も上々のようでした。商品を開発したシラカベーノ実行委員会では、４月１日から、倉敷美観地区の土産店３店舗で販売を開始し、ゴールデンウィークまでに、県内１０店舗ほどまで広めたいとしています。
倉敷の観光地も国際化の流れがあります。去年１年間に倉敷を訪れた海外からの観光客数は、東アジアを中心に２万人を超えました。全国的には、イスラム教徒の多い東南アジア諸国連合ＡＳＥＡＮ諸国から日本への観光客数は、年間３割増えています。
こうした流れにいち早く、対応したのが、岡山市の老舗和菓子メーカー「廣榮堂本店」です。イスラム圏からの観光客むけに主力のきびだんご８商品でハラル認証を取得しました。
イスラム教は、豚肉などのほか人工の食品添加物を認めていません。ハラル認証取得のために味や食感に変化を加えたのでしょうか？
きびだんごの原料は、もともと、もち米ときび粉、砂糖、水あめなどです。そもそも、きびだんごには、人工添加物などを使用していなかったことや製造ラインが独立していたことなどから、認証取得もスムーズだったということです。
去年１２月にハラルの認証取得、今年に入って随時、ハラル商品を店舗へ展開しており、反響も出始めています。
倉敷美観地区の中心にある観光案内所では、誕生日や結婚記念日など、大切な記念日の素敵な演出が出来る「あるもの」が人気です。
倉敷記念日レターは、大切な想いが詰まった「手紙」を預かって、一年後に届けます。倉敷の産学官が連携した観光プロモーションです。３月末には、倉敷芸術科学大学の学生が考案した新デザインが加わりました。
この記念日レターは、倉敷市の公式観光WEBサイトと連携をしています。観光客の多くは、事前にこうした観光サイトから情報収集をして訪れることも多く、インターネットメディアでの広報強化も図られています。
