倉敷市で、エネルギー政策の最新動向や地球温暖化対策として消費者が取り組むべき課題などを考える中国地域エネルギーフォーラムが開かれました。
中国地域エネルギーフォーラムはエネルギーについての正しい知識や環境問題への関心を持ってもらうことを目的に中国地方各地で行われています。
倉敷市での開催は今回が初めてで、住環境計画研究所 所長で倉敷市の地球温暖化対策協議会の委員長、中上英俊さんを講師に招きエネルギー政策の最新動向や
エネルギー問題に向けて消費者が取り組むべき課題などを聞きました。
中上さんは、来年の春からはじまる家庭用電力の自由化で、消費者が電力会社を
選択できることに触れ、価格競争が始まることと、電力需要がピークになる時間帯に電力価格が上がることを予測しました。
こうしたことを背景に、消費者がピーク時の使用を抑えることで省エネに結びつくと話しました。
倉敷市は、市全域で2020年度までに、2007年度比12%の温室効果ガスを削減することを目標にしています。
中上さんは講演で、1件が10%を節電するのではなく、1%を10件積み重ねて省エネに取り組む方が現実的だとし、各家庭でLED照明への切り替えや、コンセントを抜くなどして電力を削減することで、効果的な地球温暖化抑制ができると話しました。




