巨大なタンクの火災を想定した訓練が、水島コンビナートにあるJX日鉱日石エネルギー水島製油所で行われました。
訓練では、南海トラフを震源域とする地震で最大震度6強を観測、軽油貯蔵タンクで火災が起きたことを想定して行われました。訓練では、「大容量泡放射システム」という消火設備を使って空気を遮断し、消火する訓練を行いました。この設備は、1分間にドラム缶100本分の放水をする能力を持っています。岡山や香川など瀬戸内の5県にある10の事業所で共同運用していて坂出で1基が管理されています。火災が発生した際には、設備をトラックで輸送することになっていて、水島には、およそ1時間半で到着します。この消火設備は、平成15年9月に発生した十勝沖地震の際に、北海道苫小牧市で、石油化学製品の原料となるナフサのタンクが炎上したことを教訓に、全国12カ所に配備されています。




