普通科に一本化したため、今年度で最後の学年となる玉野高校国際科の閉科式がきょう、行われました。
玉野高校国際科は創立60周年を迎えた平成11年度に創設されました。県下唯一の国際科として留学生を招いた授業を行うなど、国際理解や国際交流に力を入れ、国際社会で活躍できる人材の育成を目指しました。しかし、少子化の影響などで2クラスあった国際科は平成17年度には1クラスに。さらには平成20年度からは募集が停止となり、今の3年生が最後の国際科の生徒となりました。
きょうは式典に先立ち、国際科最後の課題研究発表会が行われました。例年は国際科だけの行事として実施してきましたが、今回は最後ということで、閉科式にあわせて開催しました。
代表の生徒たちは、放課後を利用して発表資料を作成するなど、余念がありませんでした。課題研究の授業で、生徒それぞれが関心のあることや社会問題などをテーマに6000字以上の論文を書き、それをもとに実施したプレゼンテーションで、上位4人が代表者に選ばれました。
幸山さんは、ストリートチルドレンの現状などを調べ、高校生の自分たちにもできることがあることを呼びかけました。また、福本さんは、オーストラリアに1年間留学したときの経験をもとに、「健康」をテーマに発表しました。
このあと、閉科式が行われ、校長やPTA会長が国際科の歴史に思いを馳せました。国際科の設置に携わった豊田啓介校長は当時の苦労を懐かしみながら、「これまで国際科が培って来たさまざまな行事を可能な限り今後も継続し、さらなる飛躍発展を約束します」と今後の決意を述べました。そして、最後に国際科の生徒全員が壇上にあがり、最後の国際科生として思いを語りました。玉野高校国際科は、9期生34人の卒業をもって11年間の歴史に幕を閉じます。来年度からは普通科単独校として新たな歩みを始めます。




