岡山大学資源植物科学研究所の初代所長近藤萬太郎の業績を紹介した特別展示が、創立100周年を迎えた研究所で開かれています。
近藤萬太郎は、研究所の初代所長を務める傍ら、農作物の鑑識や種子の寿命の研究など広い分野で種子学を研究し、日本の種子学を確立しました。会場には、研究ノートや種子標本など業績を紹介した資料およそ50点が展示されています。当時の研究風景を写した写真とともに近藤が使っていた同じ型の顕微鏡や丁寧に細胞を写しとったベルリン留学時代のノート、研究成果の集大成となる著書などを展示。さらに大豆やドクダミなど近藤が収集した種子標本3374点のうち、一部を公開しています。近藤は当時、世界三大種子学者と言われていて、昭和天皇にご進講しています。その際に下賜された羽織なども展示されています。この特別展示は、近藤の業績を広く地域の人たちに知ってもらおうと、研究所内にある岡山大学の付属図書館が企画しました。特別展示の期間は、2015年1月16日までで、一般公開されています。




