倉敷芸術科学大学芸術学部陶芸コースの学生と教授による初めての企画展が倉敷美観地区内の加計美術館で開かれています。
倉敷芸術科学大学はキャンパスの中に登り窯がある日本で唯一の大学です。毎年10月初旬におよそ1週間登り窯の火を燃やし続け、作品を焼き上げます。作品展には、先月窯だししたばかりの作品をはじめ、芸科大にある登り窯について写真入りで解説したパネルも展示してあります。3年生と4年生、修士課程と大学院博士課程の有志と教授あわせて17人がおよそ30点を出品しています。釉薬を使わない、焼き締めの備前焼から様々な釉薬を施した陶芸作品まで、大皿や壺、花入など多種多様な作品が並んでいます。中には、インドネシアからの留学生が制作した人間の内面を顔の形に表現したオブジェなどもあります。また、岡田輝教授と児島塊太郎教授による備前焼と織部焼の花器も展示されています。一方、草野圭弘教授は科学的に備前焼の緋襷ができる理由について研究した成果をパネルにして紹介していました。作品展初日の14日には若い人たちにも陶芸に興味を持ってもらおうと芸科大の学生と倉敷高校の生徒によるギャラリートークも企画されました。倉敷芸術科学大学芸術学部陶芸有志による企画展「土と炎展」は24日(月)まで倉敷市中央の加計美術館で開かれています。




