倉敷市児島味野地区の幼稚園児から高校生までが参加し、地震と津波を想定した合同の避難訓練が初めて開かれました。
訓練は、岡山県立倉敷鷲羽高校で行われました。震度6強の地震が発生したと想定し、授業中の生徒は机の下に隠れ、安全を確保しました。そして、沿岸部に津波が襲ってくるという想定で、浸水の恐れがある味野幼稚園の園児と味野小学校の児童あわせて338人が、竜王山の中腹 標高40mのところにある倉敷鷲羽高校まで、およそ1・5kmの道のりを歩いて避難しました。この訓練は、避難経路を確認し、防災意識を持ってもらうことを目的に初めて行われたものです。味野中学校の生徒417人と地域住民50人を加え、総勢およそ1800人が参加する大規模な訓練は岡山県内で初めての試みです。会場では、今回の訓練に合わせて、さまざまな体験コーナーが用意されました。土嚢づくりでは、袋に入れる土の量や積み方について指導を受けたほか、消火器の使い方を学びました。また、高校生は、無洗米とアルファ米を使って4種類の味をつけたミニおにぎりを調理し、参加者に振る舞いました。小学生も、災害に関するさまざまな体験に挑戦。液状化現象の体験ブースでは、高校生が実演しながら、地震の仕組みなどを楽しく学びました。このほか、新聞を使ったスリッパ作り講座があり、高校生が小学生にやさしく指導しながら、作り上げていました。主催した倉敷鷲羽高校では、今回の訓練の課題点などを整理したうえで、来年も地域の児童生徒総参加の防災訓練を実施する方針です。




