倉敷ゆかりの作家を紹介する遺作展「第41回郷土作家遺作展」が開幕しました。
倉敷市立美術館の秋の恒例展覧会郷土作家遺作展のオープニングセレモニーでは、作家の遺族や関係者によってテープカットが行われました。今回は、絵画の故・岡田睦夫さんと漆芸の故・小原貢さんの2人の作品が紹介されています。大正10年岡山市生まれの岡田睦夫さんは、倉敷市児島上の町に住み平成22年に89歳で死去。生前は、教職の傍ら油絵を中心に漆芸、木彫、陶芸、リトグラフなど幅広い分野での創作活動を行いました。一方、昭和6年高梁市生まれの小原貢さんは、倉敷市亀山に居住し、平成16年、74歳で死去。金沢美術工芸大学で漆芸を学んだ小原さんは、県立高校のデザイン科教育の充実発展に尽くし、教職を退いてからは、漆に情熱を注ぎ漆芸研究グループの主宰や漆芸教室の講師などを務めてきました。会場には、2人の作家が遺した作品71点が展示されています。訪れた人たちは、在りし日の故人を懐かしみながら作品を鑑賞していました。第41回郷土作家遺作展は、16日(日)まで倉敷市立美術館で開催されます。




