倉敷市は、今日、美観地区の旧いづたや跡地を購入したと発表しました。
倉敷市が購入したのは、倉敷市阿知2丁目の旧いづたや跡地およそ367平方㍍です。今年10月、所有者の案山子屋商事が破産手続きを申し立て、その後、倉敷市と破産管財人との間で売却へ向けた協議をしてきました。今月11日に撤去費用を差し引いた9,500万円での購入が決まり、きょう、岡山地方法務局へ所有権の移転登記を済ませました。旧いづたや跡地に関しては、所有していた案山子屋商事が地上3階、地下1階のビルを建設しようとしたところ、市から美観地区の景観にふさわしくないと同意が得られず平成14年に案山子屋商事が倉敷市の建築確認申請処分に対して損害賠償請求を提訴しました。二審判決で倉敷市に1,000万円の損害賠償を命じる判決が言い渡されましたが、その後、案山子屋商事が破産し倉敷市が土地を購入しました。倉敷市では、老朽化した建物を早期に撤去する考えで、伊東香織市長は「美観地区の入り口として重要な場所。まずは、市内を回遊する拠点として整備したい」と話しました。




