木工芸の大野秀起さんの個展が倉敷市中央のギャラリーKで開かれています。
大野秀起さんは、人間国宝だった大野昭和斎の三男で、木工芸を継承しています。会場には、朴や欅を使った箱と色紙を飾る額、短冊掛など20点が展示されています。特に箱は、拭き漆や金箔を用いた杢目沈金の技法によるもので、簡素なデザインの中に、木目の美しさを表現していて指物師だった大野昭和斎の後継者としての技術を感じさせる作品です。また、色紙額には、千年以上の年輪をもつ神代欅や吉野杉などを用い素材のもつ木肌や変化に富んだ木目を活かした作品に仕上げています。素朴さの中に計算された技と創作力が込められて木と向き合う仕事への意欲が感じられます。二代目大野昭和斎・大野秀起木創展は、20日(日)まで倉敷市中央のギャラリーKで開かれています。




