いきいきと趣味に取り組む個人やグループを紹介する「We love obby」。今回は倉敷公民館で手描友禅を楽しむグループをご紹介します。
和気藹々と布の色付けを行っているのは、創作手描友禅倉敷同好会のメンバーです。同好会には現在17人の主婦が所属し、月に1回公民館に集まって手描友禅を楽しんでいます。手描友禅とは、江戸時代に京都の扇絵師だった宮崎友禅斎が作り出した染色技法です。下絵から色付けまでをすべて手描きで行います。絹や麻、木綿などどんな布にも描くことができ、洗っても色落ちしません。「色が永遠のテーマ」と言われる友禅。なんと赤、青、黄、たった3色の顔料を混ぜてこんなにもたくさんの色を作ることができるんです。講師を務めるのは、猪股洋子さん。猪股さんは、およそ40年前に着物の着付け教室で手描友禅の存在を知りその魅力に引き込まれたそうです。手描友禅のおもしろさは何と言ってもこのぼかし。大きさの違う10種類の筆を使い分けて顔料を重ね、ぼかしを表現します。微妙な色合いを出すのは難しそうですね。顔料と筆しか使わないため一見簡単に見えるかもしれませんが、とても奥が深いんですね。日本技術を楽しく学んでいるこの同好会。あなたも楽しいみなさんと一緒に手描友禅に挑戦してみませんか?




