第二次世界大戦で亡くなった人たちを追悼する戦没者追悼式が倉敷市で行われ、遺族などおよそ800人が出席しました。
会場には白と黄色の菊で作られた祭壇が設けられ、先の大戦で亡くなった倉敷市出身の7317人の御霊に対し、祈りを捧げました。出席者による黙とうの後、伊東香織倉敷市長は「戦争のない平和で安全な国にすることが戦没者や遺族の心に報いることだと思う」と平和への誓いを新たにしていました。また、追悼の言葉として倉敷市遺族連合協議会会長代行の井上晴夫さんが「国の安泰と家族の幸せを思い散っていったみなさんの崇高な気持ちを誇りに思います」と話しました。伊東市長などの献花に続き、遺族の代表者なども黄色の菊を次々に手向けました。中には手をあわせて涙する遺族の姿もありました。遺族代表として倉敷市遺族連合協議会副会長の難波慶行さんは追悼式の開催に対し感謝の言葉を述べるとともに戦争の悲惨さと平和の尊さを戦後世代に確実に語り継ぐ責任があると語りました。遺族の高齢化が進み、参列者も年々減少傾向にある中、来年は戦後70年の節目を迎えます。




