水島税関支署は、旧満州から日本に引き揚げてきた際、税関で預かっていた儲金簿などを持ち主の家族へ返還しました。
儲金簿などを受け取ったのは倉敷市中庄団地の三谷雅子さん(72)です。三谷さんは、水島税関支署の寄高真澄支署長から旧満州の郵政儲金簿など5点を受け取りました。儲金簿は三谷さんの父親、原田最さんのものが3点、母親の嵯紀子さんが1点、兄の英さんが1点です。三谷さんが、今年9月の広報くらしきに掲載されていた返還についてのお知らせを見て自分が引揚者であることや亡くなった両親からの話を覚えていたことで、水島税関支署へ問い合わせました。
【インタビュー】三谷雅子さん
毎年10件程度の問い合わせが入っていますが、返還に至ったのは平成21年以来のことです。全国では平成25年12月末現在86万5千件の通貨や証券が保管されており、水島税関支署では今後も広報活動を通して返還を呼び掛けていくことにしています。




