台風11号は今朝高知県に上陸し、兵庫県に再び上陸した後、日本海に抜けました。岡山県でも、きょう未明から昼にかけて荒れた天気となりました。
台風11号は今朝6時ごろ、強い勢力を保ちながら高知県安芸市に上陸しました。同じころ、岡山県も風速25m以上の暴風域に入り、沿岸部を中心に明け方から雨や風が強くなりました。玉野市では、午前4時35分に最大瞬間風速24・6mを記録しました。この日は最も潮位の高い大潮の時期にあたり、宇野港では、満潮の時間と台風の接近が重なったため、潮位が一時、3mを超えました。また、倉敷市では午前7時ごろ、児島唐琴の住宅道路6カ所で浸水し、消防署と消防団の車両8台で排水作業に追われました。唐琴地区は、10年前の台風16号で高潮による浸水被害が深刻だった地域で、住民も不安を隠せない様子でした。交通機関にも影響が出ました。台風の接近にともない、JRの在来線、水島臨海鉄道、井原鉄道ともに、始発から午前10時ごろまで、運転を見合わせました。このうち四国方面は、鉄道・フェリー共にきのう午後から運休しましたが、きょう午後4時までに運行を再開しています。また、瀬戸中央道は強風のため、児島ICと坂出IC間で、きょう午前1時過ぎから通行止めとなりましたが、午後3時半に解除されました。このほか、一般道路の一部でも、大雨や暴風による通行止めや倒木が見られました。倉敷市と玉野市では、きのう夕方からきょう正午まで、沿岸部の地域を対象に避難準備情報を出し、延べ60人以上が一時避難しました。




