総社市の偉人、画聖・雪舟の生涯と功績を紹介する企画展が総社吉備路文化館で開かれています。
企画展「雪舟の生涯」は、おかやま県民文化祭地域フェスティバル事業として総社市教育委員会などが主催して開いているものです。画聖・雪舟は、１４２０年に総社市の赤浜に生まれました。幼少期には、修行に入った宝福寺で涙でネズミを描いたという逸話が有名です。京都で修行したのち中国に渡って中国画を学び、日本独自の水墨画を確立した室町時代の画僧です。企画展では、雪舟の生誕地をはじめ雪舟ゆかりの宝福寺を写真パネルで紹介しているほか雪舟作品の最高傑作といわれる「山水長巻」。雪舟独自の典型的構図で表現されている「秋山水図」。墨のにじみやかすれで景色を著した「破墨(はぼく)山水図」。８０歳をすぎて描いたとされる「天橋立図」など国宝に指定されている６点のうちの４点が複製品で紹介されています。また、宝福寺が所蔵する１９９８年の長野冬季オリンピックの秋冬山水図を使ったポスターやユネスコで世界１０大文化人の一人として選ばれた記念切手、雪舟没後５００年を記念して２００６年に訪問団が訪れた中国鎮江市の金山寺住職から贈られた書など雪舟ゆかりのものや顕彰資料などが展示されています。画聖雪舟の生涯と功績を紹介した企画展「雪舟の生涯」は９月３０日まで総社市上林の総社吉備路文化館で開かれています。
