大原美術館がすすめる若手作家の支援などをコンセプトとした事業、「ARKO」アーティスト・イン・レジデンスで今年度は日本画の谷保玲奈さんが制作に取り組んでいます。
制作は洋画家・児島虎次郎の旧アトリエ無為村荘で進められています。今年度、この事業で作品制作にあたっているのは東京都出身の谷保玲奈さんです。多摩美術大学で日本画を学び、現在は、神奈川県を拠点に制作活動に取り組んでいます。若手支援プログラム「ARKO」の今年度の作家として選ばれた谷保さんは4月末から無為村荘を訪れ制作に取り掛かっています。アトリエ周辺で見かけるカタツムリなどの生き物や制作のために取材した新見市の井倉洞、高梁市吹屋のベンガラなど谷保さんが感じ取ったものを縦194センチ横448・4センチの和紙に岩絵具を膠で溶いて表現しています。大原美術館が進める「ARKO」アーティスト・イン・レジデンスは2005年に始まった若手作家の支援、無為村荘の活用、倉敷からの発信の3つがコンセプトの事業です。これまでに10人の作家がこの事業で制作をしていて、谷保さんは11人目の作家として今年度49人の応募者の中から、「倉敷ならではの作品が作られる可能性」「作家として挑戦してくれる人」という2点の基準を満たし選ばれました。谷保さんの作品は8月8日(金)から大原美術館の工芸・東洋館で展示される予定です。谷保さんの制作はあと1か月続きます。




