次世代型路面電車システム=LRTをJR吉備線へ導入することを検討している総社市はLRTの先進地である富山市の市長を招いて講演会を開催しました。
講演を行ったのは、日本初の本格的LRTに取り組んだ富山市の森雅志市長です。森市長は「公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり」をテーマに富山市の取り組み事例を中心に講演しました。富山市ではJRの赤字路線を高架化して存続させるか、廃止してバスに転換するか、路線を移設してLRT化するかの
選択の中で、目指しているコンパクトなまちづくりにマッチするLRT化を選びました。LRT開業前と比較して利用者数は平日で2・1倍、休日でおよそ3・5倍と大幅に増加し、現在も同じくらいの利用者で推移しています。森市長は「50代から70代の中高年層が、日中に中心市街地へ出かけることにより、長い目で見ると高齢者の医療費抑制にもつながる」とLRT導入によるメリットを説明しました。会場に集まった、市民や市議会議員などおよそ220人は富山市のユニークな取り組みに熱心に聞き入っていました。
【インタビュー】
富山市 森雅志市長
総社市 片岡聡一市長
総社市では5月に岡山市長との会談で吉備線のLRT実現に向けて話し合いを進めることに合意しており、7月上旬には岡山市・総社市・JR西日本の三者で会談に向けて調整中です。なお、講演会の模様はKCT11chで、8月の毎週火曜日午前10時から放送します。




