倉敷ガラス50周年記念展が倉敷民芸館で始まり、初期から現在までの作品を通して倉敷ガラスの半世紀の歩みを紹介しています。
倉敷市粒江に倉敷ガラスの工房を構える小谷眞三さんと長男の栄次さんが製作した日常使いの器などおよそ200点が、展示されています。素朴で温かい質感の倉敷ガラスの数々です。眞三さんが半世紀前につくった小さなコップや栄次さんが吹きガラスを始めてから7年間作り続けた小鉢、それに道具やノートなど、試行錯誤を重ねてきた50年の歴史が詰まっています。倉敷ガラスを生み出した小谷眞三さんは、複数人による共同作業が一般的だった吹きガラスの仕事を一人で制作するスタイルを確立。その際、指導を仰いだのが倉敷ガラスを命名した倉敷民芸館初代館長の外村吉之介でした。小谷さんは外村の「健康で無駄がなく真面目でいばらない」という言葉を教訓に今も倉敷ガラスを追求しています。7日に記念展に合わせて開かれたギャラリートークでも小谷さんは、倉敷ガラスへの思いを話しました。倉敷ガラス50周年記念展は11月30日まで開かれていて、記念展に合わせて小谷さん親子がそれぞれギャラリートークを開催。9月27日には、栄次さんが倉敷ガラスについて話します。




