倉敷市出身の漢学者・三島中洲や幕末・維新の志士、政治家桂小五郎=木戸孝允などが書いた手紙の展示が倉敷市真備支所で始まっています。
倉敷市真備支所内にある歴史資料整備室が保管する資料から倉敷にゆかりのある人々の手紙25点が展示されています。こちらは、倉敷市出身の漢学者・三島中洲が書いた手紙です。84歳になった中洲は、体調不良ではあるものの週に3回は宮内庁を訪れ学問を講義していると伝えています。また、桂小五郎=木戸孝允が維新後の倉敷県知事・北条瀬兵衛に宛てた手紙では、別の手紙を長州藩士・寺嶋忠三郎に渡すように依頼する内容です。記載された日付には、17とだけ書いてあり、1864年6月5日に起こった池田屋事件の直後に書かれたとされています。そのほか、戯作者・滝沢馬琴が目が悪くなりながらも近況を知らせた手紙や医師で蘭学者の緒方洪庵が倉敷の医師に送った手紙なども展示されています。
【インタビュー】
訪れた人は
倉敷市歴史資料整備室 山本太郎課長主幹
倉敷ゆかりの人々の手紙展示は、5日(木)まで行われています。また、期間中は、歴史資料整備室の収蔵庫を見学できるツアーも開催されています。




