倉敷市東町の旅館「くらしきの宿 東町」が5月31日で閉店し、32年の歴史に幕を下ろしました。
「くらしきの宿 東町」は、明治初期に創業した呉服問屋「十六屋」の建物を改築して、昭和57年11月にオープンしました。客室は明治・大正の風情を感じられ、600㎡の中庭もこの宿の自慢です。これまで多くの宿泊客をもてなしてきましたが、経営者の高齢化、そして後継者がいないことを理由に、5月いっぱいで閉店することになりました。最後の宿泊客は、神奈川県から観光で訪れた家族3人でした。従業員から説明を受けると、閉店を惜しんでいました。昼のレストラン営業をもって、32年間の歴史に幕を下ろした「くらしきの宿 東町」。貴重な建物が今後どのようになるのか、まだ決まっていません。




