平安時代後期に政治の拠点となった国府があったとされる総社市金井戸の備中国府跡一帯を歩いて見て回る催しが行われました。
この催しは総社市のNPO法人・吉備野工房ちみちが主催する総社の魅力再発見イベント「みちくさ小道」のプログラムとして行われました。金井戸には今で言う「県庁」のような政治の中心として重要な役割を果たした「国府」があったとされています。国府跡一帯からは土師器と呼ばれる薄手の土器が十数トン発掘されています。一カ所の遺跡から発掘された出土品の量としては西日本最大規模で、この場所が重要な場所だったことを裏付けています。この国府跡は総社市の重要文化財にも指定されていて、石碑が立ち並んでいます。また、地元住民でつくる保存会が中心になり定期的な清掃や祭りなどを通して大切に守られています。今年5月にも老朽化した灯篭を新しく建立しました。参加した18人の考古学ファンは専門の解説員の話を興味深そうに聞きいっていました。




