名探偵金田一耕助を生んだ作家の横溝 正史と岡山との関わりについての講演会が倉敷市内で開かれました。
講演は千葉県船橋市の探偵小説研究家の浜田 知明さんが横溝 正史が疎開した真備町と作品の関わりについて話しました。この中で、浜田さんは、「岡山へ疎開しなければ、本陣殺人事件のような日本的で、本格的な探偵小説は書けなかった」という横溝 正史のエピソードを紹介し、疎開先の真備町岡田地区の人々との交流が本格探偵小説への転機となっていることを説明しました。また、「疎開以降は情景描写に力を入れ、読者に手がかりを悟られないようにしている」と作風の変化を説明しました。会場には推理小説ファンなどおよそ150人が集まり、熱心に耳を傾けていました。




