5月4日の「みどりの日」に、倉敷市真備町では、26回目の吉備真備公献茶会が開かれました。
新緑に輝く、まきび公園で平成元年(1989年)から毎年5月4日に開催される献茶会は、奈良時代の偉人、学者で政治家の吉備真備公の遺徳を偲ぶものです。真備公の記念碑前で行われた献茶式では、献茶会実行委員会の 浅野卓也委員長が「真備公の遺徳を顕彰するとともに地域の活性化と住民相互のふれあいを深めていきましょう」と挨拶しました。このあと、総社市の宝福寺住職で茶道裏千家教授の小鍛冶宗伸さんによるお点前が披露され、吉備真備公はじめ、地元の文化向上に尽くした故人二人へ、お茶を供えました。ボタンやツツジの花が見ごろを迎えたまきび公園内には、裏千家、速水流、表千家の三流派による茶席が設けられました。趣向が凝らされた野点では、倉敷市内外から訪れた茶道愛好者たちが新緑の下で味わう一服の茶の湯を楽しんでいました。なお、第26回吉備真備公献茶会には、約1,300人が訪れにぎわいました。




