倉敷の総鎮守阿智神社では、5月1日から5日まで藤まつりが開かれました。
倉敷の鎮守の森、鶴形山山頂には、樹齢350年以上とされる日本一の曙藤「阿知の藤」があります。阿智神社では、毎年、美しい花の時期に合わせて藤まつりを開催しています。今年も5月1日から5日まで開かれ、特に3、4日は、藤見の会として大きな藤棚が広がる「阿知の藤」広場に茶席が設けられました。訪れた人は、阿智神社雅楽部が演奏する雅な響きを聴きながら一服の茶の湯を楽しんでいました。また、午後からは、阿智神社境内の能舞台で二十五絃箏ユニット「心花(ここはな)」による演奏が行われました。二十五絃箏は、伝統的な十三絃より12本絃が多く幅広い音域で自由な表現ができるよう開発された箏です。共に、東京芸大の卒業生で筝の演奏家「ななえ」さんと「みぎわ」さんの二人による「心花」は、邦楽とポップスを融合させたオリジナルの音楽で二十五絃のピュアな音色を響かせていました。さらに、衣紋道高倉流岡山烏城道場による十二単衣のお服上げが行われました。十二単衣は、平安時代に宮中の女性が着ていた正装です。お服上げでは、阿智神社の三女神のひとり齊藤朋美さんをモデルにうちぎ、うわぎ、からぎぬと重ねていき、十二単衣をまとった平安時代の雅な女性に変身する過程が披露されました。




