25日から大原家旧別邸有隣荘の春の特別公開が始まります。今回は、場所や空間全体を作品として表現する=インスタレーションを手掛ける大阪市在住の美術家松井智惠さんによる作品展です。
「松井智惠 プルシャ」と題した春の有隣荘特別公開では、倉敷を舞台に制作した映像を主体に有隣荘全体を用いたインスタレーション作品を発表しています。大阪府生まれの松井智惠さんは、今年54歳。1984年に、京都市立芸術大学大学院を修了後、大掛かりな空間造形と繊細なオブジェが融合した作品が高い評価を受け、2000年以降は、アルプスに暮らす少女の物語「ハイジ」と名付けた映像シリーズを手掛けるインスタレーション作家です。特別公開では、芸術と人間とのかかわりをテーマに去年の暮れから今年の2月にかけて有隣荘や美観地区など倉敷で撮影したビデオインスタレーションを上映するほか映像を構成するオブジェや小道具などを有隣荘の空間に展示しています。春の有隣荘特別公開「松井智恵 プルシャ」は、4月25日から5月11日まで開かれます。
【インタビュー】美術家 松井智惠さん




