煎茶の道具などを展示した、第5回寶燈展が総社市久代の真言宗のお寺、勝福寺で開かれました。
寶燈展は勝福寺住職の江原義空さんが、日本の伝統文化を後世に伝え、訪れる人に心豊かになってもらおうと5年前から行っています。毎回、テーマを変えて行っていて、今回は煎茶と文具をテーマにしました。会場には、岡山県内の作家が制作した煎茶に使う茶碗や急須、泡瓶などに加え、木工芸家の林鶴山の盆や机なども展示されました。文具としては墨や硯、筆など、勝福寺で実際に使っているものや所蔵しているものが訪れる人の目を楽しませていました。また、勝福寺の総代が来場者に煎茶を振る舞いました。煎茶の文化は1200年前から文人たちの間で広まり、お茶を味わいながら会話などを楽しむ文人煎茶として、現在もその文化は継承されています。寶燈展では工芸品だけでなく、日本に伝わる文化全体を一人でも多くの人に伝え、和の心を育んでいきたいとしています。お茶の接待には、地元の総社西小学校の児童もお手伝いをして、訪れる人をもてなしました。なお、来年は茶道をテーマに勝福寺の所蔵品を公開する予定です。




