総社市発注の公共工事をめぐる官製談合事件で、岡山地方裁判所は事前に設計価格を漏らしたとして市の元職員など2人に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
判決では、元総社市建設部土木課主幹の松重秀治被告(53)に懲役1年6ヶ月、執行猶予3年。土木建設会社「福笑」の社長高山博幸被告(48)に懲役2年、執行猶予3年が言い渡されました。傍聴した総社市の職員によると、寺田さや子裁判官は、松重被告に対し「業者側からの執拗な要求や、価格を伝えないことで人事面で不当な扱いを受ける可能性があるなど考えたが、入札の公正を害した罪は大きい」と判決理由を述べたということです。総社市では、談合事件に関わったとして松重被告を先月、免職処分としています。
【インタビュー】総社市 片岡聡一市長
総社市では、今月25日(金)に臨時議会を開き、再発防止に向けた第三者委員会の設置に関する議決を求め、今月中に第三者委員会を立ち上げることにしています。




