明治から昭和にかけて活躍した、倉敷市連島町出身の詩人薄田泣菫に当時の文豪たちがあてた書簡をまとめた本がこのたび発行されました。
発行されたのは、薄田泣菫の遺族から寄贈され、倉敷市が所蔵する1700点を
超える書簡の中から作家38人、178点をまとめた「薄田泣菫宛書簡集 作家篇」です。平成21年に倉敷市が大学の研究者など8人でプロジェクトチームを発足させ日本の近代文学研究の資料として、また泣菫の顕彰を目的に今回の書簡集発行となりました。作家篇には大阪毎日新聞に勤めていた泣菫あてに芥川龍之介が新聞連載の原稿が遅れたことを詫びる手紙や谷崎潤一郎が原稿料について交渉しているもの、武者小路実篤が、原稿の掲載がいつになるのか尋ねるものなど
そうそうたる作家たちとのやりとりを垣間見ることができます。
倉敷市では今年度末に第2巻となる「詩人・歌人篇」の発行を予定しています。
書簡集は書店で注文すれば購入することができます。




