倉敷市連島町の真言宗のお寺・宝島寺で、旧暦の3月4日に行われる春の大祭、通称「花の四日」の縁日が開かれました。
真言宗御室派の宝島寺は、貞観元年859年理源大師によって開創されたお寺です。毎年、旧暦の3月4日に開かれる春の大祭は、理源大師が京都へ旅立つ日を盛大に見送ったことに由来するものです。また、桜の花が咲く時期と釈迦の誕生を祝う花祭りの行事とも重なり、通称「花の四日」の縁日として親しまれています。秘仏の本尊「十一面観音」を祀る本堂では、釈子哲定住職を導師に観音法要が営まれ、読経の中、護摩供養が行われました。平安時代1200年前から伝わる宝島寺の「花の四日」の縁日では、境内に植木市や露店が並びにぎわいました。さらに、小堀遠州が手がけた庭園では、茶席が設けられ、訪れた人たちは、一服の茶の湯を楽しみながら穏やかな春を満喫していました。




