倉敷市保健所は19日、市内で日本紅斑熱の患者が2人発生したと発表しました。岡山県内での発生は初めてです。
最初に日本紅斑熱と診断されたのは、倉敷市内の60代の女性です。倉敷市保健所によりますと女性は9月末に市内の山で草取りをしていたときに皮膚に虫の刺し口があるのを見つけました。それ以来、体の不調が続き、先月市内の病院で診察を受け、今月5日に日本紅斑熱と診断されました。現在この女性は回復しているとのことです。岡山県内ではこれまで日本紅斑熱の発生は確認されておらず、倉敷市で初の事例となりました。日本紅斑熱は、野山に住むマダニが病原体を媒介する病気で、1984年に徳島県で初めて確認されました。潜伏期間は2日から8日で、頭痛、発熱、倦怠感といった風邪とよく似た初期症状があらわれますが、ヒトからヒトへの感染はないとのことです。倉敷市では今朝も市内の80代の男性が2人目の日本紅斑熱と診断され、現在市内の病院に入院し、治療を受けています。倉敷市保健所では、野山に出かける際には、長袖長ズボン・手袋などを着用し、肌をできるだけ出さないようにし、万一、体にマダニに刺されたような疑いのある刺し口が見られ、発熱・発疹などの症状が出た場合には、速やかに医療機関で受診するよう呼びかけています。




