玉野市滝の早瀧比咩神社に保存されていた懸仏基板が玉野市の重要文化財に指定されました。
玉野市重要文化財の指定書交付式では岡本和徳教育長から早瀧比咩神社の依田清氏子総代長へ指定書が手渡されました。玉野市重要文化財の指定を受けたのは懸仏基板と呼ばれるもので柱や梁にかけて礼拝する仏として奉納されていたものです。懸仏は、基板に銅の薄板を張って打ちだしや鋳造で仏を浮き彫りにさせたものが多く、今回、指定を受けたのは木製の基盤部分です。早瀧比咩神社が岡山県立美術館に去年7月に鑑定を依頼した結果、大きさは直径が60センチ、表面には、梵字や花の落書きがあり裏面には御代官 飯尾因幡守入道真覚(おんだいかんいいおいなばのかみにゅうどうしんがく)文安二年と書かれていて、このことから1445年に阿波国の大名、細川氏の家臣飯尾因幡守入道真覚が奉納したものと判明しました。指定を受けた懸仏基板は今後、早瀧比咩神社で氏子によって保管されていきます。




