倉敷市児島赤崎にある備前焼の窯元、鷲羽窯で作品の窯出し展示会が、14日から16日までの三日間、開かれました。
今回は10月末に窯出しされたばかりの作品、およそ300点が展示されました。窯元の尾鷲孝峰さんは、自由な発想で土の秘めた可能性を最大限に引き出すことを信条としています。伝統的でシンプルなものは登り窯、赤みを強く出したい時には穴窯などというように、窯を使い分け、幅広い種類の作品を作っています。今回は尾鷲さんが以前から作り続けている“つぼみ”や“潮騒”などの代表作や、オーストラリアで見た景色にインスピレーションを受けた“グランドキャ二オン“などユニークな作品も並びました。会場では鷲羽窯の魅力を引き出す新たな試みとして桑原専慶流の小津野雅翠さんとその生徒による生け花展も同時に行われました。生け花の花器は尾鷲さんの作品を使い、小津野さんと生徒は花器の印象に合わせて花を生けたそうです。会場に並んだ19点の作品は、柿や南天など季節の植物が効果的に生けられて会場を彩りました。今回備前焼展と生花の作品展を共同開催した尾鷲さんと小津野さんは「備前焼と生け花の相性はとても良く、今回のようなコラボレーションを今後も積極的に行っていきたい」ということです。




