来年の春に卒業する大学生や高校生などを対象にした合同就職面接会が、きょう(17日)コンベックス岡山で開かれました。不景気で内定率が下がるなか、就職活動の現場では学生と事業所側のミスマッチが広がっているようです。
会場には就職先を求めておよそ800人が集まりました。去年の秋以降の急速な景気の冷え込みを受けなかなか内定が決まらない学生が多くいます。
厚生労働省のまとめでは県内の高校生の有効求人倍率は9月末時点で0.80倍。前の年に比べ0.47ポイント下がり、平成16年度以来の1倍割れとなりました。そんな中、慢性的な人不足で採用意欲が強いのが医療福祉分野の事業所です。この面接会に参加した事業所のうちおよそ3割は医療福祉系です。ところが、行列ができるのは事務・販売といった事業所で、医療福祉は閑散としているブースも見られます。
学生の中には第1希望の職種から内定がもらえなかった場合、就職そのものを諦めるケースもあるということで、岡山労働局では学生が幅広く選択肢をもつことが必要だと指摘します。岡山労働局と公共職業安定所は来年の2月に再度、大規模な就職面接会を開くことにしています。




