若手美術家の海外留学を支援する「秀桜基金留学賞」の第8回受賞者が決定し、10日授賞式が行われました。
秀桜基金留学賞は、美術作家の高橋秀さんと妻で布貼り絵作家の藤田桜さんが私財の一億円を投じて2007年に設立されたものです。海外留学を望む40歳未満の日本国籍の美術家を対象に留学資金300万円を提供しています。8回目の今年は、全国から応募のあった93人の中から神奈川県出身で彫刻に打ち込む井浦千砂(いうらちさ)さん31歳と玉野市出身で日本画に取り組む長原勲(ながはらいさお)さん28歳、倉敷市出身で備中青瓷(びっちゅうせいじ)と名付けた陶芸の創作を続けている渡辺篤(わたなべあつし)さん37歳の3人が受賞しました。授賞式では、高橋秀さんと藤田桜さんからそれぞれに賞状と賞金300万円が手渡されました。受賞者の井浦さんは、イタリア、長原さんは、ヨーロッパ、渡辺さんは、ヨーロッパ・南米への渡航を希望しています。なお、4月21日から5月31日まで岡山市で「第8回秀桜基金留学賞受賞記念展」が開催されることになっています。




