倉敷市立短期大学服飾美術学科、専攻科の卒業・修了制作展が、倉敷市立美術館で開かれています。
会場には、服飾美術学科と専攻科服飾美術専攻の学生57人の作品およそ60点が展示されています。
デザインやファッションアート、服飾造形のほか、空間デザインなど、10の分野の個性豊かな作品が並びます。
畠中くるみさんと高澤早苗さんは、「人間の目の見え方」をテーマに、染色などの実験を通して、最も白いと感じる白色を分析し、白さの異なるシャツやドレスを制作しました。
白は、国によって好みの色が違い、ヨーロッパではやや黄みがかった白が、アジアではやや青みを帯びた白が好まれるそうです。
小林茉斗香さんは、無地のTシャツを着て街に飛び出し、通りがかった人に小林さんや自分の似顔絵を描いてもらいました。
Tシャツには、面識のない多くの人の個性で溢れ、世界に一つとない作品が出来上がりました。
生田真凜さんは、会社員や学生、主婦など普段モノづくりに関わりを持たない人に無地のトートバッグを渡し、自由にデザインを描いてもらいました。
トートバッグは、描いた人の知り合いへと1人、2人と渡っていき、次々とデザインが描かれていきました。
最終的に3人によってデザインされたトートバッグには、それぞれのストーリー性のほか、デザインを施した人と人の関係性が覗えるものとなりました。
倉敷市立短期大学服飾美術学科、専攻科の卒業・修了制作展は、3月2日(日)まで開かれています。




