現在開催中の総社の魅力を再発見する体験プログラム「みちくさ小道」から宝福寺で行われたコンサートの様子を紹介します。
木々が色づきはじめた総社市の古刹・宝福寺で「北欧からの贈り物」と題したコンサートが開かれました。これは、総社の魅力を再発見する体験プログラム「みちくさ小道」の一つで、ヨーロッパで活躍するスウェーデン在住のソプラノ歌手・へレナ=エークさんの透きとおった繊細な歌声が響き渡りました。ヘレナさんが演奏する楽器は、ヨーロッパの古典楽器「フィッドル」。ヴァイオリンの祖先にあたる弦楽器です。続いて紹介されたのは、「ハーディ・ガーディ」と呼ばれる楽器です。ヨーロッパでは、中世から用いられているものです。共鳴箱に何本かの弦を張り、弓の代わりに車輪を回して演奏します。今回、披露された曲は、聖母マリアにまつわる賛歌。彼女の銀の鈴のような歌声が聴く人を魅了していました。また、東京都出身でスウェーデン在住30年という藤本里子さんが、今回のコンサートをコーディネートし、ヘレナ=エークさんの歌声に詩の朗読を添えました。宝福寺で聞く、聖母マリアの賛歌。訪れた人たちは、天上から響き渡るような美しい歌声に酔いしれていました。




