陶器のお雛様を手掛けた岡山と愛知の作家3人が、倉敷市の日本郷土玩具館プラスワンギャラリーで作品展を開いています。
会場には、陶器製の雛人形およそ130点が展示され、ひな祭りムード一色です。出展した3人は、もともと愛知県内で知り合った陶器作家同士で、2年に一度、倉敷で作品展を開催しています。名古屋市で活動する大西(おおにし)敬三(けいぞう)さんは、内裏雛に「幸せを願う」想いを託しました。粘土を板状にして使ったり、皿と組み合わせて焼き上げたり、どの作品にも丁寧さが感じられます。愛知県長久手市のひがしりょうこさんは、猫をモチーフにした手ひねりのお雛様を揃えました。ボンボリ仕立ての温もりあふれる作品が目を引きます。岡山県赤磐市で活動するさかいゆきみさんは、さまざまな表情が楽しめる豆雛をはじめ、土の質感を生かしたお雛様を手掛けました。だるまの中にも「お雛様」、といったユーモアもきかせています。個性豊かな陶器雛が集まった「ひいなまつり 陶雛三人展」は、3月9日まで開かれています。




