日本の南海上を急速に発達しながら進んだ低気圧の影響で岡山県南部ではおよそ20年ぶりの大雪となりました。大雪の影響で、交通事故が多数発生したほか各地のイベントが中止しました。
岡山県南部ではきのう夜から 雪が降り続き、倉敷・総社・玉野では明け方にかけて雪が積もりました。岡山地方気象台によると、8日午前10時までに岡山市北区で8センチの積雪を観測。1994年2月以来となる、20年ぶりの大雪となりました。倉敷美観地区では、白壁の町並みが雪化粧。観光客も見慣れない風景を楽しんでいました。KCTが取材したところ、雪の降り始めから8日午後3時までの間に 倉敷・総社・玉野のエリア全域での交通事故は少なくとも67件発生しています。事故のほとんどがタイヤを滑らせるスリップ事故です。このうち倉敷警察署管内では軽自動車が用水に転落して運転していた46歳の男性会社員が亡くなっています。交通機関にも影響が出ました。高速道路では、朝から岡山自動車道、山陽自動車道、それに、瀬戸中央自動車道が通行止めになりました。瀬戸大橋も通行できなくなり、児島インター付近では、四国方面に向かうトラックで立ち往生しました。JRでは雪の影響で信号トラブルが起き伯備線や吉備線で一時運転を見合わせました。いずれも午前11時すぎまでに運転を再開しましたが、ダイヤが大幅に乱れ、主要駅では駅員に発車時間を問い合わせる乗客が相次ぎました。一方で、子どもたちにとって雪は大きなプレゼントになったようです。倉敷みらい公園では、芝生広場が一面銀世界になり、子どもたちが雪合戦をしたり、雪だるまを作って、思い思いに楽しんでいました。この日は雪のため、「きよねウインターフェスティバル」や「鬼が辻」が中止になるなど、エリアのイベント開催にも影響が出ました。




