倉敷市が誇る特産品や老舗企業の技を一堂に集めた「至極の逸品くらしきフェア」が17日、倉敷みらい公園で開かれました。
このイベントは、倉敷市が持つ地域資源の魅力を再認識してもらおうと、去年に続き開催されました。会場に並んだ46のブースには、倉敷の特産品や名物、伝統工芸、それに老舗企業の手掛けた商品が並びました。倉敷エリアからは、今も製造を続けるイ草製品や、外国からも注文が相次いでいる地下足袋を紹介しました。児島エリアからは、デニム製品が登場。産地として歴史を持つ畳べり や、老舗の酒蔵による日本酒も販売されました。真備エリアからは、化粧水「竹水」や、竹の集成材を用いた雑貨など、竹に関する商品が展示され、来場者の興味を引いていました。ご当地グルメも大人気です。倉敷名物のぶっかけうどんをはじめ、下津井のたこ飯、連島のレンコンチップス、そして、玉島の白桃を使ったコロッケなど、来場者が次々と買い求めていました。また、今回は高梁川流域連盟の創立60周年を記念して、加盟する他の市と町もこのイベントに参加しました。各地の名産が並び、ご当地自慢といった様相です。新しい試みがもう一つ。倉敷市は、東日本大震災の復興支援をきっかけに交流を続けている宮城県塩竈(しおがま)市をこのイベントに初めて招待しました。塩竈市では、地元特産の「とうふかまぼこ」など、練り製品を200点用意していましたが、あっという間に売り切れ。和菓子やトートバッグなども、次々と売れていきました。二つの市は今年7月に、地域間文化交流の協定を結んでいます。もともとは不足していた職員の被災地派遣から始まった自治体間のつながりですが、これをさらに地域同士の交流、市民同士の交流に拡大していくことが狙いです。協定締結後、初めての交流イベントでしたが、商品の販売だけでなく、塩竈市の職員と来場者が触れ合う姿も見られました。




