全国高校駅伝出場をかけた岡山県高校駅伝が１日、井原陸上競技場を発着点に行われ、今年も男子は倉敷高校が優勝を果たしました。
男子のレースは３１連覇中の倉敷に今年も興譲館が挑む形となりました。今年の倉敷は、メンバー７人中３年生は２区の岸本１人だけ。距離の長い１・３・４区を２年生が、そして終盤の５区から７区までを勢いのある１年生トリオが担いました。１区を任された多田は、インターハイ・国体ともに出場した２年生で、今シーズン急成長を果たした１人です。チームのエース・岸本に変わって今回１区に抜擢。「流れ」をつかむための重要な役割を担いました。多田は興譲館にわずかに遅れを取るものの、２区岸本にとっては十分すぎるほどの僅差。このあと、岸本は区間新記録の走りであっさりトップに立つと、３区の三木でさらに差をつけ、倉敷の独走状態となります。倉敷は４区早川が２位興譲館にさらに１分近い差をつけ、１年生トリオに２分の貯金をつくってタスキをつなぐと、１年生３人も期待に応えます。最後はアンカー徳永が余裕を持って競技場へ。終わってみれば２位興譲館に３分以上をつける圧勝で、３２連覇を達成しました。
一方、女子では全国優勝を狙う興譲館が、１時間８分台の好タイムで１１連覇を達成しました。去年の３位を上回る２位となった倉敷中央は、１区藤岡らで序盤流れを作り、邑久の追い上げを振り切りました。今回初出場となった倉敷鷲羽は１８チーム中１６位ながら、完走を果たし、新たな一歩を踏み出しました。
