現在倉敷市本町のギャラリー十露では版画作家・安藤昌平さんの10回目の個展が開かれています。版画作家の安藤さんを紹介します。
倉敷市中庄に住む安藤昌平さん72歳です。安藤さんは10歳の頃に耳が聞こえなくなりました。聾学校での授業をきっかけに版画をはじめ、定年退職とともに本格的に作家活動に専念しました。今では一日10時間あまりの製作に打ち込んでいます。安藤さんの10回目となる個展には美観地区の風景などをモチーフにした版画およそ60点が並んでいます。安藤さんの作品の特徴は瓦の一枚一枚など細部へのこだわりです。版画は細かい描写が多くなればなるほど完成までの工程が複雑になり、安藤さんの場合、一つの作品の完成まで最低1か月を要します。そんな安藤さんが好んで描き続けているのが地元、倉敷市の風景です。特に美観地区がお気に入りで、よくスケッチにも出かけるそうです。安藤昌平 版画展は11月6日までギャラリー十露で開かれています。




