倉敷美観地区にある大原家別邸の有隣荘で現在、春の特別展が開催されています。
有隣荘は大原美術館の創始者である大原孫三郎が別邸として昭和3年に建てたもので、毎年、春と秋の年2回内部を公開し、特別展を開いています。今回の特別展は「今児島」をテーマに、写真家・杉本博司さんの写真作品と杉本さんが収集した中世以来のキリスト教などの宗教美術、さらには大原美術館の所蔵作品が並べられています。作品展を開催するにあたり、建築にも造詣が深い杉本さんの指摘によって有隣荘の庭園も全面的に改修されました。
大原美術館学芸課長 柳沢秀行さん
「お庭の本来の美しさを出そうというところから展覧会が始まっている。『今児島』というテーマの通り、東と西・ヨーロッパと日本を行き来してつないでいった児島虎次郎の存在も杉本さんのやり方によって改めて見てもらえる。今までは作家さんが前面に出ることが多かったが、杉本さんは一歩引いたところからご隠居が世の中を楽しんでいる感じ。深く広い世界観が出ている」
杉本さんの深遠な思索と認識が、滲み渡った有隣荘の春の特別展は5月17日(日)まで開催されています。




