つづいてはシリーズ企画「秋祭り特集」です。2回目の今回は、倉敷市児島の新庄八幡宮の秋祭りを紹介します。
倉敷市児島阿津の新庄八幡宮。大宝元年・701年に創立され、現在は、味野・赤崎・阿津・大畠・田之浦の氏神として海抜60mの小高い山に鎮座します。1年で最大のお祭りである秋祭りは、毎年10月の第2日曜日とその前日の2日間行われており、代々伝わる2基の神輿がそれぞれ、味野地区と阿津地区を2日間にわたって巡幸します。
祭りでは、子どもたちも神輿を担ぎます。御神体を乗せた子供神輿5基がそれぞれの町内を巡幸しました。大人たちが担ぐ大きな神輿では入ることが難しい路地などは、子供神輿の担当です。新庄八幡宮お祭り保存会の子供たちも、子供神輿に加え、樽神輿も担いで町内をまわりました。そして、夕方。それぞれの町内を巡幸した子供神輿が、御神体を乗せて神社に帰ってきました。
子供神輿につづいては、大人たちが担ぐ2基の神輿が登場。例祭もいよいよクライマックスです。一の鳥居をくぐり、練り歩きながら神社を目指します。盛大に行われている御神輿の町内巡幸ですが、実は一時期、四半世紀にわたって行われていませんでした。それが復活したのが平成12年でした。激しくぶつかりあった2基の神輿は、1基ずつ参道の階段をのぼり、境内に入りました。そして、拝殿・本殿のまわりを3周して、御神体を本殿に移します。まず、やってきたのは味野地区を巡幸してきた神輿です。つづいて、阿津・赤崎地区を巡幸してきた神輿が境内に。会場の熱気は一層高まります。
無事、御神体を本殿に移したあとは、お待ちかねの餅まき。今年厄年にあたる人が厄落としを兼ねて、訪れた人に餅やお菓子をまきました。復活して今年で10年目にあたる新庄八幡宮の秋祭り。今年も境内に多くの人が集い、盛大に幕を閉じました。




