マイカーから公共交通機関などに乗り換える「エコ通勤」に向けた実証実験が倉敷市で始まりました。
これは水島コンビナート内の企業に普段、車で通勤している人のうち会社や駅の近くに住んでいる人を対象に行われました。CO2の排出量が少ない電車やバスなどの公共交通機関での通勤を進めることで、地球温暖化防止につなげようというのが狙いです。水島臨海鉄道水島駅では電車の到着時刻にあわせて無料のシャトルバスが運行され、駅で降りた人たちがバス乗り場へ向かい乗り込んで行きました。実証実験はおよそ3週間にわたって行われ、期間中のシャトルバス、水島臨海鉄道、貸し出し自転車の利用者数などを調査し、CO2削減効果を検証します。水島コンビナートでは現在およそ2万2,000人が働いていて、そのうち9割にあたるおよそ2万人がマイカーで通勤しているとされています。この取り組みは去年に引き続いてのもので、去年は2週間の実験期間中に対象者のおよそ3割が参加し、一日平均およそ120人がシャトルバスを利用しました。また、相乗りや自転車通勤などを含めると1日平均およそ220人がエコ通勤し、1日当たりおよそ500KgのCO2を削減できたとしています。エコ通勤の実証実験には水島コンビナートの主要企業11社が参加していて、今日から23日(金)まではジャパンエナジーや旭化成など水島コンビナート東側企業の社員向けバスが運行されます。また26日(月)から30日(金)まではJFEスチールや三菱ガス化学など西側の企業が参加し、11月9日(月)から13日(金)まではクラレ倉敷事業所がある玉島地域が対象となります。




