特集です。今回は、総社市で7月7日(日)行われた古墳を巡る体験交流プログラム「古墳にコーフン」をご紹介します。
古墳愛好家・コフニストと一緒にバスで巡る「古墳にコーフン」には、総社や岡山市などから13人が参加しました。案内役は、岡山市のコフニスト青山融さん
中学2年の夏休み、自由研究で「古墳」をテーマに選んだ青山さんは、自転車で訪ねた造山古墳やこうもり塚古墳などの巨大石室に魂を奪われ、その夏を境に古墳大好き人間になったそうです。そんなコフニストと一緒にまず、訪ねたのは、総社市三因(みより)の峠(とうげ)古墳群です。福山の西斜面には6世紀後半から7世紀中ごろの古墳群があります。このうち最南端に位置する67基からなるものを峠古墳群と呼んでいます。続いて訪れたのは、総社市久代にある長砂(ながさこ)古墳群です。絶壁の上に残る長砂2号墳は県内唯一の横口式石槨墳で、石の棺が直接納められています。古墳時代の最後に登場した特定の個人を埋葬するための施設と考えられています。石の棺は、長さ2メートル20センチ幅85センチ高さ57センチの大きさです。兵庫県の竜山石が用いられています。なお、コフニストによると石の棺の蓋と思われる石が古墳近くの廻国供養塔の台座に使われているそうです。そして、最後に訪ねたのが総社市秦にある一丁ぐろ古墳群です。サントピア岡山総社の西北標高189メートルの山頂にある一丁ぐろ1号墳は、全長76mの前方後方墳で、古墳時代前期の4世紀初めに築かれた吉備地方で最も古い大型古墳と推定されています。また、一丁ぐろ1号墳から南西側の尾根で見つかった15号墳も見て回り、まだ発掘調査されていない横穴式石室を想像しました。コフニストと一緒に巡る体験交流プログラム「古墳にコーフン」参加者たちは、古墳探訪の醍醐味をおおいに満喫した様子でした。




