第六管区海上保安本部などは、水島港内でタンカー同士が衝突し、海に重油などが流れ出たとの想定で、防除訓練を行いました。
訓練に参加したのは、水島、玉野、香川の「備讃海域排出油等防除協議会連合会」や、海上保安部の職員などおよそ１８０人です。きょうの訓練は、指示を出す対策本部と作業を行う船艇や航空機に別れ午後１時ごろに、水島港内で２隻の船が衝突し重油やメタノールが流出したと想定して行われました。事故の報告を受けた海上保安部の対策本部は、航空機の映像を見ながら、海で待機する船艇に指示を出します。船艇はまず、ガス探知を行い有害危険物質が発生していないか確認します。そして直径３０センチ長さ２００メートルの筒型をしたオイルフェンスで囲いを作り油が広がらないようにします。その後四角形の吸着マットで油を吸い取っていきます。瀬戸内海は海の幅が狭いことに加え、船の数も多いため事故が発生しやすいそうで、参加者は事故に備え真剣に訓練に取り組んでいました。
