3Dアニメなどを得意とするアメリカの映画制作会社『ピクサー・アニメーション・スタジオ』のストーリー・アーティストが倉敷芸術科学大学を訪れ、特別講義を開きました。
教壇に立ったのは、『ピクサー・アニメーション・スタジオ』のストーリー・アーティスト『エイドリアン・モリーナ』さんです。ストーリー・アーティストとは監督の構想に沿ってイラストを描いていく仕事です。講義にはメディア映像学科の学生などおよそ50人が出席しました。モリーナさんは、仕事場の様子や映画ができるまでの過程を紹介していきました。ストーリー・アーティストが描いたイラストが美術部、技術部、レイアウト部と次々に手が加わることで更に細やかで鮮やかな画に仕上がっていきます。モリーナさんは絵を描くとき、『どうすれば魅力的な展開になるか』、『キャラクターたちがどんなことを考えているか』を常に思い浮かべながらペンを走らせるそうです。続いてモリーナさんが取り出したのは、パソコン上で絵を描くことができる『ドローイング』と呼ばれる機械です。モリーナさんは普段の仕事ぶりを再現しながら、即興で物語を作っていきました。出席したのは普段から映像について学んでいる学生ばかりとあって、興味深そうにモリーナさんの話に耳を傾けていました。モリーナさんは7月6日から公開されるピクサーとディズニーの新作『モンスターズ・ユニバーシティ』のPRのため来日していて、 これから中四国を中心に映画の宣伝で回る予定です。




