県立玉野高校が創立70周年を迎え、9日、記念式典が行われました。
記念式典には在校生や卒業生らが出席、はじめに豊田啓介校長が70周年の節目にあたって「70周年を迎えた今年度、国際科は3年生のみとなりましたがこれまでの国際科が培ってきた多彩な行事などを可能な限り継続し、新生・玉野丸は今からここから『新しい風に乗れ』をモットーにさらに力強く船出をする覚悟であります」と決意を述べました。玉野高校は生徒急増期には1600人越える生徒がおり、県下の普通科進学校として最大規模の学校でした。平成11年度には県下唯一の国際科を新設。留学生を招いた授業を行うなど、国際理解や国際交流に力を入れ、国際社会で活躍できる人材の育成を目指しました。しかし、平成20年度には玉野市内の中学校の生徒数減少などを理由に国際科の募集を停止、普通科に一本化しました。これまでの卒業生は2万4千人を超え、小説家の高嶋哲夫さんをはじめ、卒業生の多くがさまざまな方面で活躍しています。式典では玉野高校の卒業生である玉野市の黒田晋市長や同窓会の津国昭夫会長が当時を懐かしみ、思い出を語りました。津国会長は生徒急増期、進学校として発展する真っ只中に発生した『メリケン粉事件』を振り返り、「『学校とは何か』、『社会とは何か』、『人間とは何か』と言及し、少し大人の仲間入りをした。そのとき一緒に語り合った友達は今でも財産」と話しました。そして最後に、生徒会長の中浜大樹くんが生徒を代表して「新しい試みにも挑んでいく玉野高校の一員として、新たな歴史の1ページを刻んでいくためにも私たち在校生は日々の学業や部活動、学校行事など今だからこそできることに一生懸命取り組むことを約束します」と今後の決意を述べました。また、式典後には、卒業生で大阪市立大学医学部大学院の井上正康教授が「生命進化のシナリオと人生のアドリブ」と題して記念講演を行いました。




