かつて玉野でたくさん水揚げされていた幻のカニ「どてきり」を復活させ、玉野市の特産品にしようと、商工関係者などは養殖の研究を進めてきました。
最後の養殖実験となるサンプルの稚ガニの放流がきのう(11日)行われました。
ノコギリガザミ通称「どてきり」と呼ばれ、大きなハサミが特徴です。
甘みや歯ごたえの良いカニで60年ほど前には児島湾に生息していて親しまれてきました。玉野市の商工関係者などは「どてきり」を復活させ、玉野の新たな特産品として広めようと、平成22年度から大学教授の協力で、養殖実験を繰り返し安定して生産できる方法を研究してきました。
【インタビュー】
◆ 玉野を元気にするぞ 吉本 誠 さん
◆ 岡山理科大学 山本 俊政 准教授
今回で最後となる実験ではこれまでの研究から分かった1匹あたりの適切な面積や成長に適した塩分濃度を反映させて行われました。
100グラム前後のどてきりの稚ガニおよそ140匹を養殖場へ放流しました。
8月中ごろまでに市場で販売できる400グラムまで成長させることを目標にしています。今後は販路の方法など調査した上で養殖希望者を募り事業化に向けて動きだします。




